ヴェノム1
Venom 1
特殊装備の兵士が銃を手に戦場で大暴れな異色のヒーロー、
戦地の一般人には優しく、時に命令を破ってでも非情な選択をする。
その反面「ヒーロー」の人としての辛い部分も描かれてて
ついフラッシュを応援したくなる物悲しいお話。

以下、公式から公開されている試し読み(プレビュー)の翻訳。
  • ファンが私的に翻訳したもので公式様とは何の関係もありません。
  • 日本の漫画とは逆で、アメコミは左のコマから順に読んで下さい。
  • 画像はcomicbookresources等公式プレビューへのサムネイルリンクです。
  • ページ番号は広告抜き、管理の都合上001はあらすじです。
  • もっといい訳を思いついたら書き換えることがよくあります。
  • できるだけ意味を汲み取るため吹き出し枠(文字数制限)は考慮外です。
  • 翻訳本が発行されることが決定したら全訳ページは削除します。
Venom 1
20110309発売
表紙: Joe Quesada, Danny Miki, Paulo Siqueira, Morry Hollowell
作家: Rick Remender
画家: Tony Moore, Danny Miki, Crimelab Studios, Sandu Florea , Karl Kesel
彩色: John Rauch
発行: Marvel

20140910プレビュー訳公開
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=7976&cover=1

001
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=7976&pg=3

機密文書
リバース計画2.0

名前:ユージーン「フラッシュ」トンプソン

階級:陸軍伍長

ID番号: 987-08-1962

高校のいじめっ子から戦争の英雄に、
フラッシュ・トンプソンは常に勇敢だった。
10代の時にはスパイダーマンに扮し、
憧れのヒーローの名声を守ろうともした。
中東で司令官を救う過程で両足を失くした。
その英雄的行動を「スパイダーマンならこうしただろう」
と語っている。


機密文書

名前:ヴェノム

生体:シンビオート(共生体)

起源:地球外

既知の宿主:スパイダーマン、エディー・ブロック、
マック・ガーガン他

備考:ヴェノム・シンビオートは人間の宿主と同化し、
蜘蛛のような力や形を変えると言った
並はずれた能力を付与する危険な地球外寄生生物だ。
宿主の血への嗜好と狂気を誘発することがわかっている。
007
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=7976&pg=4

無線
資本主義に栄光あれ。

フラッシュ
[ 我が国の全盛時代は過ぎたと言われている。
我々は迷走していると。 ]
008
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=7976&pg=5

フラッシュ
[ ぶくぶくと肥え太り、他人任せだと。 ]

兵士
が――っ

フラッシュ
[ 金儲けしか頭にない帝国主義の国だと。

目を向けられるのはそんな例外ばかりだ。 ]

兵士
うゎあ――っ!!

フラッシュ
[ 俺の名は「フラッシュ」ことユージーン・トンプソン。
アメリカ陸軍伍長。

俺は自分の国に絶大な信頼を寄せている。 ]
009
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=7976&pg=6

フラッシュ
[ 国を信じるからこそ家から何千キロも離れたこんな所まで
やって来て、見知らぬ人たちの命を守ってる。 ]

無線
ヴェノム!
ターゲットのフェリット・エクメチッチ博士
向かって北部の戦車内。
必ず生きたまま連行せよ。

フラッシュ
[ それは俺にとっては陳腐な主義じゃない。 ]

ターゲットには待ってもらう。
一般市民が攻撃を受けてる。

男性
ぐわ――

フラッシュ
[ その理想に俺は両足を捧げた。
そして今またそのためにこのくそったれなスーツを
着ると言う危険を冒している。 ]

女性
<お願い……む、息子だけは……>

フラッシュ
[ 俺が着ているこのシンビオートは強力な力を持つ
正体不明の宇宙生物だ。
絶えずなんとか俺と同化しようとしている。

このスーツを着ていられるのは48時間に限定されている。
それ以上だと、彼らの話では、永久に同化してしまうからだ。
万が一俺がシンビオートに乗っ取られた時のために……
司令部にキルスイッチを埋め込まれた。
ツイてる話だろ? ]

Ferid: 発音はこのサイトで確認しました。
Ekmecic: 発音はこのサイトで確認しました。
010
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=7976&pg=7

フラッシュ
[ 地獄に吹っ飛ばされる恐れがあれば
仕事に集中せざるを得ない。

手近にピンはない。
栓をして――持って行こう。

ピンが抜かれた手榴弾をアーマー内に入れて走り回る、か……
上等だぜ、トンプソン……
ミッションは素晴らしいスタートを切ったって訳だ。

俺が追っているクズは武器商人だ。
強力でお手ごろ価格の武器をテロリストや独裁者、
マスク姿のヴィランたちに売り捌いている。

このゴミ野郎は大金のためなら世界も火にくべるだろう。
今俺の周囲にある悪夢はすべて
奴の武器が引き起こしたものだ。 ]

get one's head in the game: 「集中する」。「Get your head in the game! 集中しろ!」
アルスパとか子供向けスパイディ番組だと汚い言葉が使えないから
まずヴェノム誌のフラッシュの口の悪さが新鮮!
スパイダーマンとの関わりが深いヴェノムとフラッシュだからこその
スパイディの立場と重なるような仕掛けがそこかしこにあったのも
印象的でした。
いい初回だったと思います!