サンダーボルツ23
Thunderbolts 23
サンダーボルツでも好きなイシューなのでお薦め!
絵とか画面構成が漫画っぽくてカッコいい!
お話も読み切りで、焦点がフラッシュの一点に絞ってあるから
すっきり綺麗に纏まっています。


以下、公式から公開されている試し読み(プレビュー)の翻訳。
  • ファンが私的に翻訳したもので公式様とは何の関係もありません。
  • 日本の漫画とは逆で、アメコミは左のコマから順に読んで下さい。
  • 画像はcomicbookresources等公式プレビューへのサムネイルリンクです。
  • ページ番号は広告抜き、管理の都合上001はあらすじです。
  • もっといい訳を思いついたら書き換えることがよくあります。
  • できるだけ意味を汲み取るため吹き出し枠(文字数制限)は考慮外です。
  • 翻訳本が発行されることが決定したら全訳ページは削除します。
Thunderbolts 23
20140317発売
表紙: Julian Totino Tedesco
作家: Charles Soule
画家: Kim Jacinto
彩色: Israel Silva
発行: Marvel

20140805 プレビュー訳公開
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=20739&cover=1

001
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=20739&pg=1

タディウス「サンダーボルト」ロス将軍――レッドハルク――は
この世を侵す悪の腫瘍を断ち切るためにチームを召集した。
彼の元に厳選されたメンバーには同じ特徴があった――
個人個人では恐らく果たせないことを完遂するために
かつての一匹狼たちがより集まったのだ。
「パニッシャー」ことフランク・キャッスル、私刑執行人。
「ヴェノム」ことフラッシュ・トンプソン、シンビオート兵士。
「デッドプール」ことウェイド・ウィルソン、再生するサイコパス。
「エレクトラ」ことエレクトラ・ナチォス、忍者の暗殺者。
「レッドリーダー」ことサミュエル・スターンズ、
再び力を手に入れたガンマ線を受けたかつてのヴィランで天才。
「死の天使」ミステリアスなマーシー、
あわせて、彼らは……
サンダーボルツ

サンダーボルト・ロス将軍は、
一つのシンプルな契約の下に
一匹狼たちのチームを召集した。
ロスが必要とすることに手を貸せば、
それぞれが一人では決してできないことを
完遂するために、ロスも手を貸す。
このチームにはロスの職務の合間に、
個人個人のミッションを順番に選ぶと言う
「自分に一つ、相手に一つ」と言う
システムがあった。

すべてが終わり、マーシーの片はつき、
サンダーボルツはゴーストライダーをチームに迎え、
そしてデッドプールの素敵な帽子には
新品の天使の羽が手に入った。
一仕事にしては法外の成果だ。次は誰の番だ?
002
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[サンダーボルツ基地クルーシブル]

デッドプール
よし。

エレクトラ
達筆ね、デッドプール

デッドプール
ありがとう、エレクトラ。
今日の学校が基礎を無視しているのは
犯罪だと思うんだよ。

ロス
よし、デッドプール。
帽子からお前の名前が出て来た、
ということは――嫌な予感しかしないが――
お前が次のミッションを選べ。
何になるのかな?

デッドプール
この時をずっと待ってたぜ、
っていうか待ち侘びたぜ。
よし、それじゃあこうだ。
まず、ライアン・レイノルズを誘拐する。
次に――

フラッシュ
待て。頼みがある。
断られるのは目に見えてるが、
一応言っておきたい。

デッドプール
そりゃあ……興味あるな、フラッシュ。
どうぞ続きを。

フラッシュ
今回は俺にやらせてくれ。
このミッションを俺に任せてくれ。

デッドプール
急に興味が消え失せたな。
何故?

フラッシュ
俺はチームを抜けるからだ。

pray continue: 「どうぞ続きを」この場合prayはpleaseの意味、慇懃な言い方。皮肉を含むことも。
003
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=20739&pg=3

ロス
トンプソン――これは軍の部隊ではない、
好きな時に抜けていい。
だが皆で上手くやっているのに、
なぜ出たいと?

フラッシュ
目標はいい――概ねは――でも手段が……
陳腐な決まり文句は言いたくないですが、将軍、
俺はこんなことのために参加した訳じゃない。

シンビオートを抑え込むだけでも十分厄介だ――
いつだって俺の背を押す、もっと暴力的になれと、
必要があろうとなかろうと俺に殺させたがる。
こいつは支配したがっている。
なのにあんたたちといると――
殺すのが一番簡単な解決方法と言う状況になるのは
いつだって容易いようだからな。
悪気はない。

パニッシャー
皆自分が何たるかをわかってる。
フットボールの試合じゃないぜ、
クオーターバックさんよ。
俺たちの仕事っぷりが気に入らないなら、
きっと出てくべきさ。

フラッシュ
意識をシンビオートに明け渡す、
その上であんたたちに奴を倒して欲しい。
それだけだ。

ロス
ふむ。いいだろう、だが決めるのは私ではない。
これはデッドプールのミッションだ。
デッドプールがお前にその権利を渡すと言うなら――

リーダー
極めて異例だぞ。
デッドプールの名が選ばれた以上、
それを遵守せねば、ルールの意味が――

デッドプール
決まりだ。

フラッシュ
本当にいいのか?
簡単には行かないぞ。
シンビオートは手強い
こいつを抑える俺がいなければ――

デッドプール
やる、と言った。
このチームそれぞれ全員を倒す方法は
とっくの昔に編み出してる。
その内の一つを使う機会をくれるってんだろ?
やると言ったらやる。いつ始める?

フラッシュ
だ。
もし俺が本当に正気を失えば、
一気に来るぞ。
{あんたたちを殺さないよう努力はす――}

up to: ~次第。「It's up to you: 君次第だよ」
lose it: 正気を失う。
004
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=20739&pg=4

レッドハルク
倒せ!!

リーダー
ぎゃっ!

パニッシャー
通風孔に向ってる!
止めろ!

ヴェノム
シャーッッッッッ

ゴーストライダー
俺たちと戦いたいんじゃなかったのか?

レッドハルク
トンプソンが戦いたかったんだ。
ヴェノムはただ逃げ出し、世界に出たいだけだ。
何をしでかすか知れん。

基地の外部防御網のスイッチを入れる
――あれは擦り抜けられん。
絶対にだ。
残りは散れ、連絡は欠かすな、あれを見つけろ。
火と音波には弱いが気をつけろ。
全員ヴェノムの戦いは見ているだろう、
あれがどれほど危険な奴かはわかってるな。

We know what it's capable of.: 直訳は「あいつに何ができるかわかっている」→「know what he's capable of」は危険なことをするぞと言う脅しのニュアンスを含むので訳は「危険なやつだ」
005
http://www.comicbookresources.com/prev_img.php?pid=20739&pg=5

[――すぐ後]

ゴーストライダー
ほらおいで、子猫ちゃん。

ヴェノム
シャーッッッッッ

は!

ゴーストライダー
ぐぅっ!

俺を追って来たのか?
俺が火でできてるって知ってるよな。
お前のでかい弱点だろ。

ヴェノム
それで?
なら火をつけてみろ。
こいつの肺を焼き上げろ。

ゴーストライダー
くそったれ!

ヴェノム
俺の宿主はお前は存在してはいけないと思っているぞ。
知ってたか?
奴はお前を忌み嫌っている。
お前を好きなふりをしているが、
俺がお前を殺しても涙一つ流さない。

ゴーストライダー
俺にあるのはヘルファイアだけじゃないぞ。
お前のような奴には過去の罪もたっぷりあるはずだ。
贖罪の目が喜んでお前責め立てよう。

have a field day: 嬉々として非難を向ける

せっかくくじを引き当てたのにあっさり権利を譲ってしまったデッドプール。
結局デッドプールにとってサンダーボルツに加入した目的そのものが
決して利己的な理由ではなかったこと(もしくは本当に「ボランティア」)、
やっぱり友達を大切にしていることがわかる、
そしてぶっとんでる+ここでもスパイディネタなエピソードでした(*´ω`*)

そうそう、コスチュームにお手製で蜘蛛の巣を書いて
スパイディに偽装してみたデッドプールさんが見られますよ!
「驚くかもしれんが、実は俺はスパイディじゃない」